空間の広さは、視覚による錯覚で大きく変わるのをご存知でしょうか? 同じ広さの空間でもちょっとしたことを意識するだけで空間を広く見せることができます。 今回は、狭いお部屋でも、できるだけ広く見せるために重要な3つのポイントについてご紹介していきたいと思います。
JK DECOR この記事を書いている私は、デザイナー歴20年。アートディレクターとしてデザイン業界で働いています。Instagramのインテリアアカウント( @jk___decor)は現在フォロワー約8万人。暮らしを豊かにするアイテムや便利グッズを実際に購入して使った本音をご紹介しています。
部屋を広く見せる3つのポイント
共通して言えることは「 圧迫感を出さないこと 」。基本的には圧迫感を出さない方法として私が大切だと思うことを3つのポイントに分けてご紹介します。
JK DECOR 私自身、この3つのポイントを意識して空間づくりをしています。
1. 背の高い家具を置かない
JK DECOR 腰高よりも高い家具は出来るだけ置かない 。もし収納が足りなければベッドの下に入れるなど、上に詰まなくていい収納方法を探します。
つまり、 部屋の壁面クロスが隠れれば隠れるだけ圧迫感が出る ということです。
【NG】壁面収納タイプのテレビ台 私が 個人的に一番圧迫感が出ると思っているのは壁面収納タイプのテレビ台 。広い部屋だったら大丈夫だと思いますが、背板により、壁面がすべて木目の感じになってしまうとかなり圧迫感が出てしまいます。
2.
「狭い部屋でも広く見せる」家具の選び方とは 「ロースタイル」がキーワード | ラジトピ ラジオ関西トピックス
部屋を広く見せるインテリアのコツをご紹介! ワンルームや賃貸マンションに住んでいて、部屋が狭い…。今回はそんな方に向けて、狭い部屋を広く見せるコツをご紹介します!
【Ng付き】狭い部屋を広く見せるために重要な3つの方法【カーテンがポイント】 – 暮らしと北欧インテリア|Livingskape[リビングスケープ]
4つ目のコツは色の使い方です。色には人に与える心理的な効果があり、それを利用することで、部屋を広く感じさせることができます。
色には進出色と後退色があります。赤、オレンジ、黄色などの暖色、明るい色、鮮やかな色が進出色にあたり、これらの色は前に出てくるように感じられるので、壁や天井、カーテンなどに進出色を使うと圧迫感が強くなり、部屋が実際よりも狭く感じることがあります。
後退色は、進出色とは反対に実際よりも遠くに見える色のことで、青、青緑などの寒色系の色や、濃い茶や濃い緑などの明度の低い色です。部屋を広く見せるには後退色をうまく利用することがポイントです。ただ、いくら後退色が部屋を広く見せるからといって、部屋全体を寒色系や明度の低い色にしてしまうと、寒々しく暗い印象の部屋になってしまうかもしれません。部屋全体ではなく、部屋の中で視線が集中するフォーカルポイントや大きな家具に後退色を使うと、奥行きが出て、部屋が広く見えるようになるでしょう。
壁紙の色を、部屋を広く見せる効果のある後退色(明度の低い色)にしている部屋
いかがでしたか? 同じ大きさの部屋でも、人の見え方や感じ方を上手に利用することで、より広く見せるテクニックがあることがお分かりいただけたかと思います。
ご紹介した4つのコツを活用して、空間や部屋をより広く見せることで、ストレスのないマンション暮らしを楽しんでみてくださいね。
ちなみに、モデルルームはインテリアのプロであるインテリアコーディネーターが考え抜いて作った部屋なので、インテリアを考えるうえで身近な教科書になりそうですね。その中には、部屋を広く見せるコツがいくつか隠されているかもしれません。どんなコツが使われているのかを意識してモデルルームに行くことで、プロのテクニックに触れてみるのもいいかもしれませんね。
マンションインテリア術!写真から見る部屋を広く見せる4つのコツ 「スムスムスマウ」 | 【公式】ライオンズマンションの大京
1. リビングルームの生活動線
2. ダイニングルームの生活動線
3. ベッドルーム・寝室の生活動線
4. 部屋を広く見せる生活動線
部屋を広く見せる生活動線の作り方
部屋の通路や作業スペースとなる生活動線には基本となるサイズ感がありますが、部屋を広く見せる生活動線の作り方もあります。多くの方が部屋作りの際に一番気になるポイントが、 「部屋を広く見せること」 と言われています。広い空間に限らず、コンパクトな間取りでも家具の選択やレイアウト次第で、部屋を広く感じさせる生活動線作りのテクニックをご紹介致します。
部屋を広く見せる生活動線を作ると 得られる効果とは? 部屋を広く見せる生活動線を作ることで、3つの効果が得られます。
・ 空間に開放感が生まれる
・ インテリア性がアップする
・ リラックス感を感じやすい
これから部屋作りを検討されている場合は、どの効果も部屋に良い影響を与えてくれるため、上手く取り入れてみましょう。
部屋を広く見せる生活動線作りの作り方
部屋を広く見せる生活動線を作る際のポイントが主に3つ有ります。
1. マンションインテリア術!写真から見る部屋を広く見せる4つのコツ 「スムスムスマウ」 | 【公式】ライオンズマンションの大京. 高さのないロースタイルの家具を選ぶ
2. 家具レイアウトで窓の前に抜け感を作る
3.
狭い部屋を広く見せるコツやテクニックをご紹介しましたが、いかがでしたか? 部屋の間取りやベースカラー、インテリアを基準に、家具の配置・高さ・色に着目し、工夫することで部屋を広く見せられます。
家具を改めて買い直さなくても、DIYで収納スペースを確保することも可能です。
リビングの模様替えや引越しでインテリアを考える際は、ぜひ今回ご紹介したコツを参考にしてみてください。
こちらもおすすめ☆
空間を広く見せるとともに、部屋を明るい雰囲気に演出します。
緑が映り込むように置く
鏡の前にグリーンを置いて緑を2倍に見せ、更に部屋の反対側の景色を映し出し、奥行感をアップさせます。
窓が無いor小さい場合はアートやフェイク窓を活用して奥行きがあるように見せる
四方を壁に囲まれた部屋は、息苦しく感じてしまうもの。
両隣に別宅があるマンションの場合、構造の関係上壁の一面にしか窓が無い(しかも小さい)という部屋も存在しますよね。
この窮屈な部屋に 視覚効果で奥行きを持たせる方法 には ①フェイク窓(偽物窓) と ②アートを使う があります。
8番目に紹介したミラーを使う代わりに、この方法を活用してみましょう。
フェイク窓
格子窓枠を壁に取り付け、窓の後ろに海岸の景色アートを張り付けた例。
壁の高い位置にミラー+格子を取り付け窓風に見せた例。
フェイク窓のその他の事例は「 閉鎖的な部屋を開放的に! フェイク窓4つのアイデアとインテリア例 」を参考に。
奥行きのあるアート
リビングのソファ上部の壁に横長の四角いオブジェを取り付けた例。
リビングの壁に海へ伸びる桟橋のアートを飾った例。
アートを使った遠近法は「 すぐ真似できる! 目の錯覚で部屋を広く見せる4つのアイデア&34実例 」を参考に。
いかがでしたか? 狭い部屋も、「色やレイアウトを意識するだけで広く見せることができる。」という事例を悪い例を挙げてピックアップしましたが、伝わったでしょうか? 狭い部屋を物理的に広くすることは無理ですが、視覚効果を上手に使って、広く見える素敵なインテリアを作っていきたいものですね。
[参照元: Houzz Inc]
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