「ちょっと特殊になるんですが『今度朗読のイベントがあるので、朗読の練習相手になってほしい』という演者さんからの依頼もありました。それも電話で聞いているだけで、特にここが聞き取りづらかったとかそういう感想は言わないんですけど。本人としては、人に聞いてもらっているということで本番を意識しながら練習ができるみたいです」
——昨年9月の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で密着取材の模様が放送されました。放送後、それまで諸経費の支払いだけで受けていた依頼を、一律1万円に設定しましたよね。ですが、コロナの感染拡大が深刻になってくるなか、依頼を無料や1000円で受けるというキャンペーンをツイートをされていたと思いますが、その時期はやっぱり依頼が増えましたか?
レンタルフレンド・友達代行|女性スタッフの便利屋・何でも屋「クライアントパートナーズ」
「1月ってどのサービス業も閑散期に入るみたいで、例に漏れず、僕の場合も年明けは少なめでした。去年は3月くらいから徐々に依頼が増えてきて、ゴールデンウィークはまさに繁忙期だったんですが、今年は1日のDMが年始頃と同じ程度で、いまも10〜20件程度(去年は50件程度)と落ち着いています。
去年の寒い時期にインフルエンザになったり大風邪をひいたりしたので、もともと今年はあまり根をつめないよう、体調管理に気をつけながらやろうと決めていました。去年は1日3件が最低ラインで4件5件依頼を受ける日もあったんですけど、今年は、早朝や夜遅い依頼は控えるようにし、なるべく日中だけ依頼を入れるようにしています」
——昔は無茶していたんですね(笑)。そういえば私も昨年の夏にレンタルさんに裁判所の傍聴券抽選に並んでもらうという依頼をさせていただきましたが、抽選の前も後も、依頼のためにどこかに移動していましたね。
「活動開始して間がなかった頃なので、斬新な依頼とか、目の付け所が面白い依頼がくると、どうしても断れなかったというのがあります。いまはだいぶ、体調優先にできるようになってきて、ワークライフバランスが整ってきました」
——しばらく外出自粛モードで"会わない依頼"を受ける状態を続けるんでしょうか? 「11日から、外出を伴うレンタル再開の予定です。ただし、依頼内容、時間帯、場所などから考えて感染リスクが十分低いと思えるものに限ります。マスク着用や食事中は会話NGとするなど、感染拡大に注意しながら受けていきたいです 」
この言葉通り、5月6日に外出を伴うレンタルの再開を告知したレンタルさん。続くツイートで「『再開すんな家にいろ』という依頼も1日につき1万円で引き受けます」と、すかさず先手を打つあたり、巷に跋扈する自粛警察対策も怠りない。粛々と「なんもしない」を貫いてきたが故のしたたかさを感じるのは私だけだろうか。
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posted at 09:01:16
レンタルなんもしない人のパロディネタにハズレ無しだな n/status/1422525128764657666 …
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